トルコリラの下落が中央銀行の新たな介入を引き起こす

トルコのリラ紙幣は、2021年11月23日にトルコのイスタンブールで撮影されたこのイラストに見られます。ロイター/ムラド・セゼル/イラストはライセンス権を取得イスタンブール、12月10日（ロイター） - トルコ

2021 年 11 月 23 日にトルコのイスタンブールで撮影されたこのイラストには、トルコリラ紙幣が見られます。ロイター/Murad Sezer/イラストライセンス権の取得

［イスタンブール１０日ロイター］ - トルコ中央銀行は、タイイップ・エルドアン大統領の低金利政策に対する根強い懸念からリラが再び過去最安値に近づいたため、金曜日に外国為替市場にドル売り介入を行ったと発表した。

同銀行が「不健全な価格形成」を理由に、外貨準備が枯渇しているにもかかわらず介入を発表するのはこの10日間で3回目となる。これまでの２回の動きは先週で、リラは１ドル＝１４リラ以下にとどまった。続きを読む

１１１８ＧＭＴ現在、リラは対米ドルで１３．８８リラと、木曜終値比０．５５％安となっている。介入前の日中取引では１３．９５まで下落しており、先週付けた過去最低値１４．００に近かった。

トルコ通貨は今年、対ドルでその価値の46％を失い、輸入に大きく依存する経済のインフレを加速させている。

金曜日に中央銀行が市場参加者を対象に行った調査では、インフレ期待の月次で過去最大の上昇の一つが示され、年末の消費者物価インフレ率は23.85％と、前月予想の19.31％から上昇した。

しかし、ベテランのトルコウォッチャーであるブルーベイ・アセット・マネジメントのティム・アッシュ氏は、この数字は「最良の時期の遅行指標だ。年末のインフレ率がこれほど低ければ驚くだろう」と述べた。

投資家は、中央銀行が9月以来政策金利を400ベーシスポイント引き下げた最近の積極的な金融緩和に懸念を抱いている。インフレ率は先月、３年ぶりの高水準となる２１．３％に上昇した。続きを読む

経済学者らからの政策に対する広範な批判にもかかわらず、エルドアン大統領は経済成長、生産、輸出を優先する新たな経済計画を推進する中で利下げを繰り返し主張してきた。

同氏は今週の閣議後、物価上昇の原因は強欲と輸入価格のせいだとし、金融市場の不安定性は最終的には止まるだろうと述べた。 L8N2ST5A1

金曜日のデータによると、10月の失業率は0.2ポイント低下して11.2％となったが、季節調整済みの労働力不足を示す指標は1ポイント上昇して22.8％となった。続きを読む

格付け会社ムーディーズは今週、トルコでは消費者物価インフレ率が今後数カ月で２５％を超える可能性があり、１２月に追加利下げの可能性があり、予測の上振れリスクが高まると述べた。

中銀の金利決定会合は１２月１６日に開催される。

ムーディーズはまた、通貨安がドル化を促進したが、これまでのところ「銀行システムへの信頼は依然として強く、預金が引き出される兆候はない」と述べた。

最新の中銀調査によると、今年の経済成長率は９．９％、来年は４．１％となる見通しだ。

［シドニー１７日ロイター］ - オーストラリア中央銀行は、最近の政策会合で利上げを検討したが、１１月の会合ではさらに多くの情報が入手できるものの、措置を正当化するのに十分な新たな情報はないと判断した。

レポート：Ezgi Erkoyun執筆：Daren Butler編集：Jonathan Spicer

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